ビル解体工事にて溶断された配管の運搬作業中、亜鉛中毒となり入院
2022/11/03
【労災概要】
本災害は、ビル解体工事にて溶断された配管を運搬する作業中に発生した。
ビル解体工事において設置されていた空気設備機器の配管を、同僚がガス溶接機を使用して溶断し、被災者Aは溶断した配管を運び出す作業をしていた。Aは体のだるさを感じながら作業に従事し、作業終了後に帰宅したが、帰宅後に発熱や吐き気、関節痛の症状が出たため、病院で受診したところ亜鉛中毒の疑いがあり、1日間入院加療後に回復し、退院した。
【原因】
1 亜鉛メッキが施された配管のガス溶接による溶断作業において、防塵マスクを着用していたが、正しく着用していなかったために、防塵マスクの機能が十分に発揮できなかったこと。
2 防塵マスクの正しい着用方法の知識が労働者に無かったこと。
3 労働者の安全衛生意識が低かったこと。
【対策】
1 労働者に対して、防塵マスク等の呼吸用保護具を正しく着用するための研修を行うと共に、安全意識高揚のためのガス溶接作業における健康障害(中毒)等の有害性も含めた安全衛生教育を実施すること。
【業種】
はつり・解体工事業
【被害者数】
休業者数:1人
出典:厚生労働省ホームページ 職場のあんぜんサイト:労働災害事例 (mhlw.go.jp)
万が一、労災事故が起こった場合の労災申請に関して、ご不明点がありましたらお気軽にお尋ねください。
また、他にも労務相談等お困りごとがございましたら、当団体運営の社労士法人札幌の税理士・社会保険労務士・行政書士│Aimパートナーズ総合会計事務所 (office-ebina.com)へ是非ご相談ください。(本店:札幌市西区・支店:札幌市中央区)
本日も無事故で一日を終えられますように。
防潮堤周囲の海底掘削工事中に、ドラグ・ショベルのバケットが潜水士に激突して死亡した
2022/11/02
【労災概要】
陸地からドラグ・ショベルを用いて海底を掘削する工事を行うため、潜水士(被災者)が海に潜って測量を行っていた。
測量終了後、ドラグ・ショベルの運転士は、被災者が陸に上がったことを確認せずに、掘削作業を開始した。運転士がブームを下げる操作を始めたとき、地上作業員は被災者との通信に使用する水中電話のスピーカーから「ストップ、ストップ」という声が流れてくるのを聞いた。地上作業員は、直ちに運転士にドラグ・ショベルの操作の停止を指示したが、間に合わず、バケットが被災者に接触した。
発見時、被災者は胸部に重傷を負っており、病院に搬送されたが死亡が確認された。
【原因】
1 ドラグ・ショベルに接触するおそれがある箇所に被災者を立ち入らせたこと
2 被災者の退避を確認せずにドラグ・ショベルによる掘削を開始したこと
3 掘削作業に係る作業計画や作業手順が定められていなかったこと
4 作業者間の連携が不足したこと
5 元方事業者による指導が不十分であったこと
6 元方事業者及び作業者間の連絡調整が不十分だったこと
【対策】
1 ドラグ・ショベルに接触する可能性がある箇所に労働者を立ち入らせないこと
2 作業を開始する際は、重機の作業範囲内に人がいないことを確認すること
3 掘削作業に係る作業計画や作業手順を定めること
4 元方事業者は、作業計画の策定状況を確認し、必要な指導を行うこと
【業種】
港湾海岸工事業
【被害者数】
死亡者数:1人
出典:厚生労働省ホームページ職場のあんぜんサイト:労働災害事例 (mhlw.go.jp)
万が一、労災事故が起こった場合の労災申請に関して、ご不明点がありましたらお気軽にお尋ねください。
また、他にも労務相談等お困りごとがございましたら、当団体運営の社労士法人Aimパートナーズ札幌の税理士・社会保険労務士・行政書士│Aimパートナーズ総合会計事務所 (office-ebina.com)へ是非ご相談ください。
本日も無事故で一日を終えられますように。