建設業の労災事例

資材置場進入路の小石を撤去していた際、小石等を積み込むためのダンプトラックが後方確認せずに後進してきて轢かれ、死亡

      2022/10/25

【労災概要】

資材置場の進入路に散乱していた小石等を撤去するため、道路上に小石等を数箇所に集めてダンプトラックの荷台に積み込む作業を、被災者を含む3名で行っていた。被災者は小石等を集める作業を担当していた。作業の効率化を図るため、ダンプトラックは後進しながら数箇所に集められた小石等を積み込んでいた。すべての小石等を積み込んだあと、土砂廃棄場所へ運搬するため、ダンプトラックが上り勾配13.2%の道路をバックで上った。運転者は後方を確認しなかったためダンプトラック後方にいた被災者に気付かず、被災者が轢かれた。

【原因】

この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。

1 運転中のダンプトラックに接触するおそれのある箇所へ、労働者を立ち入らせない等の接触防止措置が講じられていなかったこと。

2 運転者が後方を確認せずにダンプトラックを後進させたこと。

3 ダンプトラックの種類および能力、荷の種類および形状等に適応する作業計画が定められていなかったこと。

4 作業指揮者が定められていなかったこと。

【対策】

類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。

1 運転中のダンプトラックに接触するおそれのある箇所へ労働者を立ち入らせない等の接触防止措置を講じること。

2 ダンプトラックを後進させる場合は、後方の確認を徹底すること。

3 ダンプトラックの種類および能力、荷の種類および形状等に適応する作業計画を定め、かつ、当該作業計画に沿って作業を行うこと。

4 作業指揮者を定め、作業計画に基づく作業の指揮を行わせること。

【業種】

その他の建設業

【被害者数】

死亡者数:1人

 

出典:厚生労働省ホームページ 職場のあんぜんサイト:労働災害事例 (mhlw.go.jp)

 

万が一、労災事故が起こった場合の労災申請に関して、ご不明点がありましたらお気軽にお尋ねください。

また、他にも労務相談等お困りごとがございましたら、当団体運営の社労士法人Aimパートナーズ札幌の税理士・社会保険労務士・行政書士│Aimパートナーズ総合会計事務所 (office-ebina.com)へ是非ご相談ください。

 

本日も無事故で一日を終えられますように。

 

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鉛酸化物製造設備解体による鉛中毒

      2022/10/24

【労災概要】

鉛酸化物を製造していた鉛設備の解体撤去工事(設備をガス溶断装置で分割し、廃材を洗浄し、クレーンでトラックに積込み、搬出・撤去する)を行っていたところ、作業開始から1ヶ月を過ぎた頃から複数の作業者が、腹痛や胃痛等の消化器症状を伴う体調不良となった。後日、医療機関を受診し血液検査を実施したところ、血中鉛濃度が異常値となっており、「鉛中毒」と診断された。なお、本解体撤去工事にて、計7名が被災し入院した。作業者らは保護具を着用していたが、鉛作業に対して不十分な能力のものであった。

【原因】

  • ・鉛作業に適さない(防護が不十分な)呼吸用保護具を使用していたこと。
  • ・作業により鉛を含む粉じんやヒュームの発生があることやその有害性について、教育が不十分であったこと。

【対策】

・作業の際には、国家検定品の防じんマスクで区分2以上の防護能力のある呼吸用保護具を常に着用する

  • ・鉛については経口で体内に取り込む可能性もあるため、作業場内で食事や喫煙をしない。また、食事や喫煙の際は、作業着を着替え、手洗いやシャワーによって洗い流す。脱いだ作業着は洗濯してから着用し、手袋は使い捨てにする。呼吸用保護具の内部に汚染がないことを確認してから使用する。

・作業着の襟元や袖口から内部に粉じんが入らないように、手袋の口から粉じんが入り込まないよう注意する

【業種】

その他の建築工事業

【被害者数】

休業者数:2人

 

出典:厚生労働省ホームページ 職場のあんぜんサイト:労働災害事例 (mhlw.go.jp)

 

万が一、労災事故が起こった場合の労災申請に関して、ご不明点がありましたらお気軽にお尋ねください。

また、他にも労務相談等お困りごとがございましたら、当団体運営の社労士法人Aimパートナーズ札幌の税理士・社会保険労務士・行政書士│Aimパートナーズ総合会計事務所 (office-ebina.com)へ是非ご相談ください。

 

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