建設業の労災事例

大型ソーラーパネル工事で高さ13mの箇所で作業中、足を掛けていた鉄骨または根がらみから足を滑らせ地上まで墜落して死亡

   

【労災概要】

4名の作業員で大型ソーラーパネル建造物裏側の鉄骨の塗装前準備作業(養生)を行っていた。被災者は高さ13mの仮設足場とソーラーパネルとの間の開口部(115cm)の箇所で養生作業を実施中、足を載せていた鉄骨(幅5cm)または根がらみ(径4.8cm)から足を滑らせて地上まで墜落し、脳挫傷のため死亡した。

【原因】

この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。

作業する床に落下防止網を張り、労働者に安全帯を使用させるなどの墜落防止措置を講じず、本来足を載せる箇所でない鉄骨及び根がらみの上に足を載せて養生作業を行ったこと。

【対策】

類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。

作業する床の下に落下防止網を張り、労働者に安全帯を使用させるなどの墜落防止措置を講ずること。また、作業床を設置し、鉄骨や根がらみに足を乗せて体を支えるような無理な姿勢の作業をなくすこと。

【業種】

その他の建築工事業

【被害者数】

死亡者:1人

 

出典:厚生労働省ホームページ 職場のあんぜんサイト:労働災害事例 (mhlw.go.jp)

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新幹線ホームの舗装修繕作業中、硫化水素中毒となり入院

   

【労災概要】

本災害は、A駅において、新幹線ホームのアスファルト舗装の修繕(打ち換え)作業中に発生した。

舗装の打ち換えは、舗装面を舗装カッターにより剥ぎ取り、アスファルトを含む舗装合材をガスバーナーで加熱しながらスコップで混練、スコップ、レーキにより敷き均し、振動コンパクタで転圧後、ガスバーナーによって表層を再度加熱して仕上げるという一連の作業からなる。被災者は主に混練作業に従事しており、舗装合材の加熱時に、アスファルトから発生した硫化水素を吸い込んだため、硫化水素中毒となった。被災者は、入院加療後に回復し、翌日退院した。

【原因】

1 舗装合材メーカーが作成、提供したSDSに、舗装合材の通常の施工時に硫化水素が発生することの注意喚起の記載がなかったこと。

【対策】

1 SDS提供者において、化学物質に係る危険性又は有害性を把握した場合には、SDSによってその使用者に注意喚起を行うこと。

【業種】

道路建設工事業

【被害者数】

休業者数:1人

 

出典:厚生労働省ホームページ 職場のあんぜんサイト:労働災害事例 (mhlw.go.jp)

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